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『よき隣人でありたい──AWSから始まった僕の挑戦』

◇キャリアの原点 ―「この波は来る」と確信した学生時代

専門学校に通っていた頃、AWSのパートナー企業の方から、AWSについて話を聞く機会がありました。その話を聞いたとき、「この先絶対にAWSの波が来る!」と確信しました。

当時のインフラといえば、大きな資金と設備が必要で、導入のハードルが非常に高いものでした。でも、AWSなら個人でも低コストで導入できる。これは間違いなく一気に普及すると思い、すぐに資格の取得に取りかかりました。あのときの判断が、今の自分のキャリアの原点になっています。

◇ラッコ社入社前の経歴

ラッコは僕にとって4社目の会社で、インフラを軸にキャリアを広げてきました。

学生時代を過ごした名古屋には当時まだAWSを本格的に扱う企業が少なかったため、上京してAWSの運用を専門とする会社に入社しました。スキルの幅を広げるため2社目では、インフラに加えてフロントエンドも担当しましたが、会社全体としてよくプロジェクトが炎上していたため周囲からヘルプ要請が来ることも多く、いつの間にか火消し要員として何でもやる担当になっていました。大変ではありましたが、人の役に立ちたい、という想いはこの頃から強かったため楽しみながら炎上現場を渡り歩いていました。

その後起業した友人をサポートするため友人のWeb系企業にジョインし、以前から気に入っていた福岡に移住してリモートで幅広く対応していました。気の合う友人と一緒に会社を成長させるのはとても楽しかったのですが、直後に流行した新型コロナウイルスの余波で会社が立ち行かなくなってしまい、残念ながら3社目は短い期間で終わってしまいました。

◇ラッコとの出会い

リモートでの働き方が気に入っていたため、「フルリモート対応ができるエンジニア職」という希望に合致するラッコの求人を見つけ応募しました。

面接の中で代表の坂谷さんから「インフラ周りが手薄で、AWSに強い人材がいない」と聞き「これは自分の出番だ!」と運命のようなものを感じ入社を即決しました。

今思えば、ここでも自分の意思決定の軸は「自分が役に立てるかどうか」だったと思います。

◇ラッコで広がった僕の役割

最初はサーバのリプレイスなど、インフラ寄りの業務を担当していましたが、プロジェクト全体の理解が深まるにつれて、徐々にSRE的な役割や開発支援にも広がっていきました。自分は「課題を見つけて動くタイプ」で、必要があれば何でもやりたいと考えています。

そのため、インフラ業務が軸ではあるものの、その時々で担当している業務は多岐に渡ります。
最近は再びインフラ寄りの仕事が増えており、DDoS攻撃など不正アクセスが増えてきた背景から、インフラ側からのセキュリティ強化にも力を入れています。

加えて、AIツールの導入にも積極的に関わっています。AIの進化は目覚ましく、業務効率化の面でも非常に有望な分野。社内のAI活用を広げるための旗振り役として、下地づくりや知識の底上げにも取り組んでいます。

◇「よき隣人でありたい」という想い

ラッコに入ってから特に意識しているのが、「よき隣人でありたい」という姿勢です。困ったことがあれば声をかけてもらえる存在でありたいし、その相談には常に100%の力で応えたい。僕にとって“エンジニア”という職業は、技術を通して誰かの役に立つことが本質だと思っています。

インフラのこと、AIのこと、業務の相談──何でもいい。まずは声をかけてもらえる関係を築くことを大切にしています。

◇ラッコの魅力は「理想郷」レベル

エンジニアとして働く環境として、ラッコは“理想郷”だと感じています。

・福岡水準で見れば高めの給与
・フルリモートで柔軟な働き方ができる
・スキルアップへの支援が手厚い(本の購入補助、資格取得支援など)
・上の人たちが常に下の人を気遣ってくれる社風
・若手にとっては特にありがたい「奨学金返済支援制度」もある

こういった制度のひとつひとつに、社員への気遣いが感じられます。相手に配慮したコミュニケーションが取れる人が本当に多い会社なので、社員同士のやりとりも気持ちよく進めることができています。最近では、開発効率化への意識も社内全体で高まりつつあり新しい試みに前向きな人も増えてきたので、色々なことにチャレンジしたい僕としてはさらに働きやすい環境になっていると感じています。

◇今後の挑戦:「インフラのコード化」と「AIの活用」

これから実現していきたいことは、大きく2つあります。ひとつは「インフラのコード化」、もうひとつは「AIの活用」です。

インフラのコード化は、今の組織にとって不可欠な取り組みだと考えています。インフラをコードで管理することで、属人化を防ぎ、ミスを減らし、管理の効率も飛躍的に向上させることができます。インフラのコード化はAIとの親和性も高く、今後の技術的な布石にもなると思います。

そしてAIの活用は、まさに今がタイミング。個人的に新しいものにチャレンジするのが好きなので、AI関連の取り組みについては、僕が社内の先頭に立って進めていきたいと考えています。

◇自分自身への課題

自分の長所は行動力だと思います。良いと思ったことは即行動に移します。ただ、逆に言えば時間の使い方が下手で、タスクに追われがちなのが課題です。資格試験の勉強も後回しになっていて、実は失効してしまった資格もいくつかあります…。

完璧主義な部分があり、ついついすべて100%でやりたくなってしまうので、時には「7割でまず出してみる」など、うまくバランスをとりながら柔軟に動ける自分でありたいです。

◇最後に

これまでのキャリアを振り返ると、決して順風満帆だったわけではありません。でも、今こうしてラッコで働くなかで、「誰かの力になりたい」「よき隣人でありたい」という自分の信念に、改めて向き合えている気がします。
これからも、技術と誠実さで、誰かの隣に立てるエンジニアであり続けたいと思っています。